こんにちは、もりっちです!
2025年1月17日、資産運用EXPOに行ってきました。
そこで杉村太蔵さんのお話がとても面白くて…!
2025年、資産形成していく上で知っておくべき超有益な内容でしたので、まとめてみました。
以下から、詳細を書いていきます!
1.トランプ大統領の就任により円高となっていくと予想
トランプ氏は大統領選の演説で「アメリカを再び偉大にしたい」と述べた。
これは具体的には、「製造業を復活させる」という意味であろう。

実際に1/20の就任演説でトランプ大統領は「製造業の復活を目指す」と言っていたよ!
アメリカの製造業はここ最近業績が悪いため、今後トランプ氏は以下を行うと予想される。
- 関税の引き上げ:外国の安いものが入ってこないようにする
- ドル高の是正:最近のアメリカの製造業が厳しいのはドル高の影響(輸出が厳しくなるため)であり、是正すると予想
これにより、円安が修正されるのではと予想している。
年末にかけて1ドル135〜145円程度になり、日米の金利差縮小の可能性もあるだろうと考えている。



円高になると、輸入比率の高い企業が有利になるから、ニトリホールディングスや、ファーストリテイリング(ユニクロ)などは利益率が増加するのではと私は予想しているよ!
2.今の日本が明確に「投資すべき環境」であると言える理由
私には明確に、「投資すべきか」を判断する基準がある。
それが、名目金利と実質金利である。
現在の実質金利を考えると「貯金はダメ、投資すべき状況」と言える。
名目金利と実質金利の考え方
これに対し、実質金利とは…
例えば、銀行の店頭で表示されている金利(名目金利)が0.1%だとします。
2025年現在のインフレ率2%を考慮して計算してみましょう。
2024年にジュース1本の価格が100円だった時、とします。
2025年にそのジュースの価格が102円に上昇した場合、インフレ率は2%となります。
この場合、実質金利は以下のように計算されます。
実質金利 = 名目金利0.1% – インフレ率2% = -1.9%
これはつまり、現在のインフレ率を考えると、お金の実質的な価値は減少していることを意味します。



銀行に預けておくとお金が減るなんて悲しすぎるけど、これが現実…
超低金利でインフレは進んでいる日本では、「投資をする」のが賢明だ。
3.今後の日本経済の鍵は「エネルギー」
今後の日本経済の鍵は、「エネルギー」である。
中でもGX(グリーントランスフォーメーション)が肝になってくるだろう。
ここで期待しているのが、「小型モジュール炉」である。
小型モジュール炉は
- 小型で立地場所を柔軟に選択できる
- 従来の原子炉より安全性が格段に高い
- 建築コストが安い
- 環境負荷が少ない
などメリットが大きく、再生可能エネルギーを補完する役割も期待されているものである。
これの開発に力を入れている企業が以下である。
- 三菱重工
- 日立製作所
- IHI
私はこれらの投資先に非常に期待している。
4.メガバンクにも注目
メガバンク(三菱UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行など)にも期待している。
なぜなら、
- 今後はキャッシュレス化が加速し
- 銀行の利益が増加する
と予想できるからである。
現金は、諸悪の根源だ。
政治家の裏金問題は、現金があるから生じるもの。
完全キャッシュレス化が実現すれば、資金の流れがすべて記録され、こうした問題は解消されるだろう。
また先日、銀行窓口での振込手数料が990円に引き上げられた。
これは、「もう窓口を使うな」というメッセージであろう。
現在、銀行はATMや支店を減らす方向に動いており、今後さらに削減が進むだろう。
これらの管理・維持には莫大なコストがかかっており、経費を圧迫しているのだ。
このコストを削減できれば、利益率の増加が期待できる。



増益が期待されるなら、メガバンクの株価成長に期待できるよね!
5.投資先(企業)を選ぶ3つの基準
投資先を選ぶ時、
「今、あなたの子どもに就職させたい企業はどこ?」
と考え、5社リストアップしてみよう。
それが、投資先の候補である。
その候補で、以下の3つを投資の判断基準とすると良いだろう。
①流動比率(120%以上が目安)
まず、流動比率について。
流動比率が高いほど、「この企業はそう簡単には潰れない」と判断できることになる。
私は、「流動比率が120%以上」を投資する価値のある企業の基準としている。
例えば、任天堂の2024年の流動比率は537%と、非常に高いです。


これは、「任天堂は多くの現金やすぐに使える資産を持っており、会社の安全性が高い」ことを表しています。



この、業績が一瞬でわかる神アプリが、本当に便利だよ!
気になる企業を何社か見比べてみると、とっても面白いですよ!
ちなみに、有名なキーエンスは流動比率が1000%超えと言う、驚異的な数字です!
②ROE(15%超えが理想的)
次に、ROEである。



一般的には、ROEの目安は8~10%。10%以上が「優良企業」とされているよ!
例えば、同じ1億円の原資で、1年間でそれぞれ以下の利益をあげたとする。
- 太蔵社長:1000万円の純利益を出した=ROE10%
- 隣のA社長:1500万円純利益を出した=ROE15%
となると、隣のA社長の方が優秀ということになる。
つまり、ROEの数値が大きい方が、経営効率が良い=優良企業という判断基準になる。
例えば、任天堂の2024年のROEは20.15%です。





任天堂は、流動比率もROEも非常に優良な会社であることがわかるね!
競争優位性
最後は、競合優位性である。
具体的には、以下2点に注目しよう。
- 新規参入障壁の高さ:そう簡単に新規参入できない
- 世界シェアの安定性:企業が持続的に収益を確保できる、競争で優位に立てる
たとえば、あなたがドライブしていて車のタイヤがパンクしたとする。
この時、「創業2年の太蔵タイヤ」に交換したいと思うだろうか。
みんな、「ブリヂストンのタイヤに交換したい」と思うだろう。
これはつまり、タイヤ業界は新規参入が難しく、ブリヂストンは競合優位性があるということだ。
コカコーラも同様で、「コカコーラが無くなっては困る」と思う人が一定数いる。
このような企業を選ぶと良いだろう。



この”競合優位性”について太蔵さんのバイブルとなっているのが、「マイケル・ポーターの競争戦略論」だそう!
まとめ
2025年は、「トランプ大統領誕生」という、ビッグイベントの年です。
杉村太蔵さんは、政治家の視点をもちながらこれからの経済、企業成長について話してくれ、大変勉強になりました。
トランプ大統領の就任に伴う円高予想、エネルギー分野への注目、メガバンクの成長可能性、ワクワクしちゃいましたね。笑
この記事が、あなたの2025年の資産形成の参考になれば嬉しいです!

